弁護士に相談する前に準備しておきたいこと
離婚事件は、単に離婚だけにとどまらず、親権、養育費、財産分与、慰謝料、年金分割等の様々な問題を解決しなければならず、専門家の力が必要です。
ここでは、弁護士に相談する前に準備しておきたいことについてご紹介いたしますので、今後のご参考にして下さい。
目次
悩みを明確にする
「悩み」が曖昧なままだと、ご相談いただいた際に明確な解決策を提案するのが難しくなります。
だからこそ、相談する前に、「何が問題で」「自分はどう解決したいのか」を明確にしていただくことをおすすめします。
悩みと向き合うのは大変辛いことかもしれませんが、良い解決策を生み出すのに欠かすことが出来ない重要なファクターなのです。
自分の身に降りかかっていることを、まずは把握することから始めるようにしましょう。
これこそがお悩み解決の第一歩なのです。
出来事や自分の考えを書き留める
結婚してから離婚相談をするに至るまでに起こった出来事を簡単にまとめておくと今後の方向性の指標になる可能性があります。
年表のようにして出来事に合わせて自分の考えを書き留めておくと、夫婦の行動を客観的に見ることができるため、冷静な判断に繋がります。
併せて、相談したいことも書き留めておき、実際のご相談の際に見返すことで、混乱することなく相談を進められます。
参考となる資料を用意する
相談内容によっては、資料が有効な武器になることがあります。
例えば、養育費の相談なら、お互いの年収の証明資料(源泉徴収票等)、不倫などの相談なら証拠の書類や写真など、自らの力で用意できるものは多々あります。
中には、「必要性を感じないから」といって処分する方もいらっしゃるかもしれませんが、捨ててしまった書類の中に、自分の武器になり得るものがあったかもしれません。
トラブルに関する書類や証拠は、相談の段階で提示出来る状態にしておいて下さい。
一見不要に見えるものがあっても、処分するのではなく保管しておくようにしましょう。
なお、ご自分で準備できる資料としては、次のようなものがあげられますのでご参考にされてください。
養育費の相談
年収の証明資料(サラリーマンの場合は源泉徴収票、自営業の場合は確定申告書の控え等)
親権の相談
監護の実績の証明資料(母子手帳、育児日記、写真など)
慰謝料(不貞行為)の相談
相手方の不貞行為の証明資料(調査会社の報告書、メールのやり取り、SNSの書き込み、録音データなど)
慰謝料(暴力)の相談
診断書、日記、写真(負傷の部位)、警察への被害届など
財産分与の相談
預貯金(通帳のコピー)、不動産(固定資産の納税通知書、査定書)、住宅ローン(返済計画表)
もっとも、何が重要な資料となるかは、個別具体的な状況に応じて異なります。
相談者の方からくわしくお話をうかがい、必要な資料についてはアドバイスいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

当事務所の弁護士は、離婚に関するあらゆる問題を解決できるよう、全員がファイナンシャル・プランナーの資格を取得しておりますので、安心してご相談下さい。
離婚相談を考えた方が押さえておくべきポイント!
