子どもの引渡しを求めるにはどうしたらよいでしょうか?

執筆者
弁護士 宮崎晃

弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士

所属 / 福岡県弁護士会・九州北部税理士会 

保有資格 / 弁護士・税理士・MBA

弁護士の回答

泣く女性のイメージイラスト相手方から子どもを連れ去られた。

子供をおいて自分だけ別居したが、子どもを引き取りたい。

このようなご相談をよくお受けします。

このような場合に子どもを引き取る方法としては、次の3つがあります。

 

○方法○

① 離婚調停を申し立てて、親権者を決める

② 子の監護者指定・引き渡しの審判を申し立てる

③ 人身保護請求を申し立てる

上記のうち、当事務所では通常、②の方法をおすすめしています。

 

① 離婚調停を申し立てて、親権者を決める

調停イメージこの方法は、長期間を要します。
また、調停は話し合いでしか解決できない手続です。
親権者を本気で争う局面においては、話し合いで親権者を決めるなどほとんどありません。
そのため結局、調停が不成立となって訴訟へ移行することとなります。
そうなると、最終的な判断がでるまでに数年もかかることがあります。これでは圧倒的に不利となります。
なぜなら、親権者を決定するための重要な判断基準として、「監護の継続性」というものがあるからです。
親権を争っている期間が長期化すると、相手のもとで監護されている実績ができあがってしまうので、親権を取得することは困難となるのです。

②子の監護者指定・引き渡しの審判を申し立てる

監護権この方法は、離婚が成立する前に、とりあえずの監護者を裁判所に決めてもらい、かつ、監護者と判断されたら引き渡しの命令が出るという手続です。

③人身保護請求を申し立てる

この方法は、とても要件が厳しく、実務上はほとんど行われていません。

【③が認められるためには、次のィからハの要件が必要です。】

逮捕のイメージイラストィ 子の身体の自由が拘束されている。
ロ 拘束が法律上正当な手続によらないで行われている。
ハ ロの違法性が顕著である
二 人身保護請求によるほかに方法がない。

そこで、②の方法を選択します。

監護者の判断基準は、親権者の指定の場合と基本的には同じです。

>> 親権者指定の判断基準については、こちらをごらんください。

弁護士宮﨑晃画像通常は訴訟ほどの時間を要せず、最終的な判断が出るので、引き渡しを求める側には有利です。

また、緊急性を要する場合、この方法に加えて、保全処分も申し立てます。これが認められると更に迅速に命令が出ます。

監護者指定及び子の引き渡しの審判は、専門家のサポートがなしではとても難しいと思います。

くわしくは、離婚問題に精通した弁護士にご相談ください。

 

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親権
執筆者
弁護士 宮崎晃

弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士

所属 / 福岡県弁護士会・九州北部税理士会

保有資格 / 弁護士・税理士・MBA

専門領域 / 個人分野:離婚事件 法人分野:労働問題  

実績紹介 / 離婚の相談件数年間700件超え(2019年実績)を誇るデイライト法律事務所の代表弁護士。離婚問題に関して、弁護士や市民向けのセミナー講師としても活動。KBCアサデス、RKB今日感テレビ等多数のメディアにおいて離婚問題での取材実績がある。「真の離婚問題解決法」「弁護士プロフェッショナル」等の書籍を執筆。


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