離婚を求める妻に、慰謝料を払わず離婚した夫の事例

執筆者
弁護士 宮崎晃

弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士

所属 / 福岡県弁護士会・九州北部税理士会 

保有資格 / 弁護士・税理士・MBA



ご相談者Yさん (福岡市西区)
職業:会社員
世帯年収:700万円
婚姻期間:11年
解決方法:協議
子どもあり (9歳・7歳)
離婚を求められた

相手:契約社員(年収約200万円)

※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。なお、あくまで参考例であり、事案によって解決内容は異なります。

サポート無 サポート有 利益
離婚 不成立 ○成立
面会交流 ×
慰謝料 相手方から300万円請求 払わない 300万円
養育費 月額9万円 月額6万円 月額3万円
財産分与 自宅の他に200万円 妻から500万円 700万円

状況

Yさんは、妻(契約社員・30代・年収約200万円)と11年前に結婚し、自宅マンションを購入していました(住宅ローン残約1100万円。)。

また、子どもは女の子が2人いました(9歳・7歳)。

Yさんは妻に対し、今まで暴力を振るったことなどありませんでした。

しかし、ある日、口喧嘩でついカッとなって、1度だけ手を挙げてしまいました。

Yさんは、すぐに謝りましたが、許してもらえませんでした。

そして、妻は弁護士を立てて離婚を切り出してきました。

そして、家から出て行くように言われ、Yさんは仕方なく、ワンルームマンションを借りて別居しました。

そして妻は弁護士を通じ、Yさんに自宅と、財産分与として200万円、慰謝料として300万円、養育費として月9万円を請求。

さらに、今後子どもには会わせないと言ってきました。

Yさんはどうしたらよいか分からず、当事務所へ来所されました。

 

※この事例は、以下争点ごとに弁護士の関わりと補足説明を掲載しています

弁護士の関わり

慰謝料の減額について

弁護士は、まず、Yさんに離婚の意思を確認しました。

Yさんが離婚はやむを得ないと決断されたので、相手方弁護士と離婚条件について交渉しました。

その交渉の中で、慰謝料については、支払義務がないと主張しました。

その結果、慰謝料は支払わないという有利な条件で離婚が成立しました。

養育費の減額について

弁護士は、養育費について、離婚原因が弱い事案であることから減額を求めました。

その結果、養育費を相場よりも大幅に減額(月額3万円)する条件で成立しました。

財産分与について

弁護士は交渉の中で、自宅を妻に分与するのであれば、その代償金を妻が支払うべきであると主張しました。

その結果、Yさんは、逆に妻から500万円を財産分与として受け取りました。

 

補足

慰謝料の減額について

暴力行為によって婚姻関係が破綻した場合、離婚慰謝料が発生すると考えられます。

しかし、Yさんの暴力行為は、1度だけであり、かつ、計画的なものではありませんでした。

また、幸いなことに妻に怪我もなく、暴行の程度は低いものでした。

したがって、仮に裁判となっていても、慰謝料の支払いが認められない可能性もありました。

そこで、強気で交渉し、慰謝料を支払わないという合意を締結することに成功しました。

養育費の減額について

本来、養育費は、双方の年収に基づいて算出します。

このケースでは、双方の年収からすると、養育費は月額9万円程度でした(子ども1人当たり4万5000円)。

しかし、Yさんは、そもそも離婚に消極的でした。

当方が離婚を拒否した場合、相手方が離婚訴訟を提起しても、裁判では離婚が認められない可能性が高い事案でした。

そこで、強気で交渉し、養育費を減額することに成功しました。

財産分与について

離婚において、自宅の処分をどうするかは大きな問題となります。

このケースでは、妻が自宅を強く希望しました。

妻が自宅を希望する場合、残りの住宅ローンについては、妻が支払うべきです。

また、自宅の時価が住宅ローンの残高を上回っていれば、その分を代償金として、夫に支払うべきです。

本件では、自宅に関する過去の裁判例等を示しながら、相手方を説得し、多額の代償金を取得できました。

 

 

執筆者
弁護士 宮崎晃

弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士

所属 / 福岡県弁護士会・九州北部税理士会・ハワイ州弁護士会

保有資格 / 弁護士・税理士・MBA

専門領域 / 個人分野:家事事件 法人分野:労務問題  

実績紹介 / 離婚の相談件数年間700件超え(2019年実績)を誇るデイライト法律事務所の代表弁護士。離婚問題に関して、弁護士や市民向けのセミナー講師としても活動。KBCアサデス、RKB今日感テレビ等多数のメディアにおいて離婚問題での取材実績がある。「真の離婚問題解決法」「弁護士プロフェッショナル」等の書籍を執筆。





なぜ離婚問題は弁護士に相談?良い弁護士の見極め方とは…?

あなたにおすすめの事例

  • 1
  

ストーカーからの婚約破棄の慰謝料請求をしりぞけたVさんの事例

Vさんは、以前付き合っていた女性から、約4年間に渡り待ち伏せされたり、電話やメールを繰り返しされたりしてきました。女性は、婚約破棄を理由にVさんに対して、慰謝料請求の書面を送付してきました。手に負えな[...]

依頼結果:

慰謝料0万円(200万円減額)


/ 会社員 /



詳細を見る
解決事例一覧ページ


事例を探す

 離婚の原因

 離婚の争点